市民や観光客が事故や急病により呼吸や脈の停止など重篤な状態に陥った場合に備え、AED(自動体外式除細動器)を設置していることや救命講習受講者がいることなどの条件を満たした事業所に、石垣市消防本部が標章を交付している「まちかど市民救急ステーション」は6日までに導入時(2006年9月)の29カ所から33カ所に拡大、AEDの設置場所も1年前と比べて18カ所増の49カ所となるなど普及が進んでいることがわかった。
竹富町でもAED設置個所が前年の5カ所から16カ所に増え、観光客の多い西表島で9カ所となっている。与那国島は診療所の1カ所となっている。
市消防本部が導入した市民救急ステーション制度は単にAEDを設置しているだけでなく、AEDの取り扱いを含めた救命講習を受けた人がいること、誰にでもAEDを使用させることが条件。市内では公共施設(6カ所)、宿泊施設(8カ所)、事業所(7カ所)、医院(7カ所)などに標章が掲示されている。
AEDの設置個所の拡大とともに消防本部が05年4月から実施しているAEDの取り扱いを含めた普通救命講習会の受講者も1800人(7月末現在)にのぼっており、AED取り扱い経験者も確実に増加している。
消防本部ではステーションや設置個所についてAEDマップを作成してさまざまな媒体を使って広報しているが、市民や観光客への周知は十分ではない。このため、今後は市ホームページ掲載のほか、石垣空港で置かれている無料の観光ガイドブックに掲載を依頼するなど周知徹底にも力を入れていく考えだ。
消防本部が03年4月から半自動式除細動器の使用を開始して以降、心臓突然停止からの社会復帰症例9例をみると、6例が徒歩退院ができるまでに回復した。▽現場に居合わせた人の救命手当(心臓マッサージ)▽救急隊の早期細動器実施―が6例に共通しており、これが脳機能障害を残すことなく退院(完全な社会復帰)につながったものと考えられるという。
八重山毎日オンライン - 2007年8月6日







