清涼飲料水大手のキリンビバレッジの近畿圏本部(大阪市)は、自動販売機を増設する。二〇〇九年十二月期までの三カ年計画で、近畿二府四県での稼働台数を現状の15%増とする。飲料を定価販売できる自販機は利益率の高い販路であるため、設置に力を入れる。
同社の自販機での販売比率は、業界の大手平均を一割下回る三割。近畿圏も同程度のため、今回の三カ年計画で台数を増やし、平均値に追いつきたい考えだ。
増設計画では、自社での新設と併せて、自販機運営会社の買収による拡充も想定。自販機台数は飽和状態にあるため、買収によって、既存機の飲料メーカーブランドを自社製品に切り替え、効率的にシェアを高める。
新設ビルなどについては自社設置を強化。観光地など集客の見込める場所では、救命装置の自動体外式除細動器(AED)を備えた自販機など、付加価値で売り込む。
兵庫県内ではまず、サッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸と八月中に契約し、“サポーター自販機”を設置していく計画。自販機の売り上げの一部をヴィッセルの運営費に回す内容で、サッカーファンを取り込む狙いがある。
推計では、近畿圏での清涼飲料水の自販機稼働台数は約四十万台。このうち、四分の一程度のシェアを持つとされる近畿コカ・コーラボトリング(大阪府摂津市)が首位。キリンビバレッジは10%弱で、サントリー(大阪市)などに続き四位とみられる。
神戸新聞 - 2007年8月17日







